プロテクトが施され、WindowsCEの各種アプリが起動できなくなって久しいPW-SH4の解説です。
PW-SH4とは
概要
発売日
2017年1月19日(SHARP公式より)。
2017年度入学生がBrainを買う際、2016年モデルのPW-SH3と競合して、結果的に新しい方を買ったらアプリが動かなかったという、よくわからない状態を引き起こした機種です。
いろいろやって遊びたかった人が浮かばれない。
電子辞書としてはすごく良くできていて、デザインも洗練され、一新されたホーム画面や面積の拡大したキーボードなど、目を見張る部分は多いのですが・・・ いかんせん、CEのアプリは動かない。
ある意味、これが本来の電子辞書なんですけどね。
どうしようもなかった2018年度入学生の方は・・・合掌。
スペック
(詳しくは、「第4世代」参照。ただし不明な点が多いです。)
活用の可否 | WindowsCE利用不可 |
CPU | ARMV4I? |
MPU | 不明 |
RAM | 不明 |
ディスプレイ |
5.5型WVGA+カラー液晶 (854x480) |
サブタッチパネル | なし |
ストレージ | 不明 |
その他 | このPW-SH4とPW-SB4以降の新機種ではWindowsCEのアプリが軒並み動作しなくなる。(PW-SB5のみ例外)
キーピッチが拡大され、スピーカーはヒンジ部からキーボード脇に移った。 ホーム画面が一新される。 |
スピーカーの位置の変更については「英語学習に従来より適した配置(SHARP公式ニュースリリースより)」、そしてホーム画面の「Brain English」のように、英語学習に関して重点的にサポートしているようです。
また、キー面積は従来比約1.7倍(これまたSHARP公式ニュースリリースより)とのこと。
見た目にはパソコンやPDAのキーボードのようですが、パンタグラフキーではないようです。
PW-SH4の詳細
駆動時間と重量
駆動時間は約100時間。PW-SH3比で30時間の大幅延長です。
そして重量は、なんと290g。9年かかってついに300gを切ったのでした。
コンテンツ
170コンテンツを収録。英語学習に関するコンテンツが目立ちます。
・・・というのも、英語関連のコンテンツだけで102コンテンツ収録されています。
もっとも、「リトル・チャロ」とかは1話で1コンテンツ扱いですが。
筐体の各部品
USBのバスパワーに対応し、充電とデータの転送をまとめてこなします。
もっとも、アプリが動かないんじゃそこまで使うかどうかは微妙ですが。
ホストUSB機能もありません。
キーボードはPW-SH3までのゴムむき出しキーを一新し、プラスチック製の広いキーが採用されています。
メイン画面には、PW-SH3で採用された「フレキシブルタッチキー」が引き続き採用されています。
スピーカーはヒンジ部からキーボード脇に移動し、若干大きくなっています。
スタイラスは形状が少し変わり、Ex-Wordシリーズのようなゴルフクラブのような形状のものになりました。
その他
2018年現在ではまだ在庫は一定数残っている様子。
現在アップデートファイルを比較して解析する試みがなされていたり、「Windows Embedded Compact CORE」のライセンスシールが貼られていたなどの情報もあります。
お手持ちの方がいらっしゃいましたら、情報提供にご協力いただけるとありがたいです。